マルチ商法で騙されかけた話【FX実践76】

スポンサーリンク

マルチ商法で騙されかけた話

今日は、昨日負けた分を取り返すべく売りでエントリー!

違和感を感じた時の逆張り!

 

違和感を感じるということは逆張りの兆しか( ゚Д゚)

 

そろそろか、もう来るだろ、ここだ!

これは違和感ではない。

予想、思い込み、自信だ。

 

これで負けたことが何度あるだろう。

自分の生きてきた人生は失敗の連続で

そこから得られるものは

ほんの少ししかかない。

 

しかし核心に迫れたその成功は必ず人生の糧となるだろう。

 

 

勝ってる人のブログに登録し、グループに入り、メルマガをもらい

これで勝ってる人はどのくらいいるのか。

 

私はそういうのはやったことはないのだが

もしかしたらそれをやってる人は効率よく稼いているのかもしれない。

偽りのアピールか、もしくはたまたま稼げた人が信じ込む宗教的なものか。

はたまた絶大なお金稼ぎの近道か。

 

これを試すにはカモられる勇気がいる。

自分は騙されない、そんなことはそうそうない、都会の話だろ?

そう思っていないだろうか?

 

日本の最西端でマルチ商法の勧誘を受けた私が言うのだから

日本中どこで騙されてもおかしくない。

スポンサーリンク

それはあるニート時代の話である。

 

過去に某美容系の仕事をしていた私はその時の知人から

女の子を紹介してあげるから今の仕事の話を一回聞きに来てと

連絡がありノコノコと話を聞きに行った。

 

20代前半だった私は

『えっ?ほんと?行く行く!』

と軽い気持ちで

友人を誘いその知人との待ち合わせに向かった。

 

知人の話では

私が仕事を辞めた後、その知人もすぐに仕事を止め今の仕事を始めたのだとか。

 

待ち合わせに来ていたその知人はスーツ姿で

『久しぶり!』

と軽いノリで会話を交わし知人の会社へと赴く。

 

そこはどこにでもあるコンクリートの建物で

3階建てで間借りしてある2階のフロアだった。

 

中に入ると穏やかな音楽が流れており

知人の上司であろう人が挨拶をしてきた。

部屋の中はどこにでもある他県に進出したばかりで殺風景な支店の雰囲気を醸し出していた。

 

 

促されるまま席に座ると、その上司であろう男が話しかけてきた。

『こんにちわ!今日は来てくれてありがとうございます』

と、上司はその知人との関係を軽く聞き、世間話をし始めると

当時話題であった

これからはITの時代だ、という風潮に乗っかったようなネット商売の話を始める。

 

まぁ何の用事もないのに会社にきてくれ

という人はいないので

そんなことではないかと内心思っていた。

 

しかし女の子を紹介してあげると聞いた私にはそんなことはどうでもよかった。

 

話はネット商売の売り方やパッケージについてのものだった。

バーコードが二次元コードに変わり間もないころの話で

『二次元コードの次はこの第3世代バーコードが間違いなく来る!』

という話だった。

 

ブラックライトのような光でしか認識せず

人が見てもわからないようにしてあるので

広告のど真ん中にその第3世代のバーコードを印字しても

広告の邪魔にならないと言う。

 

商品のパッケージに表示されているバーコードが表示領域を狭めていると。

バーコードが無ければもっとPRすべきスペースが増え効率よくアピールできるので

企業はこぞってこの内容に食いつくであろうと。

 

そしてネットで簡単に注文できる今とは違い

地方ではアマゾンや楽天、ヤフオクの認知が低かった時代に

食宅や宅配のような一つのパンフレットを見せられ

『私達が開発したバーコードを使えば

このパンフレットのように商品コードを表示しなくてよくなります』

と、確かに写真集のような素材しか載ってない綺麗なパンフレットを見せられた。

 

プレゼンやネットの知識が無かった私は

『なるほど!確かに!』

と、初めはは見向きもしなかった上司の言葉に耳を傾き始める。

 

ここまで来たら後は私にその会社でどれだけ儲かっているか

こんな経験もできるだとかお金儲けできる的な話をして

その会社のネット機器を売りつけてくる。

 

そしてそのネット機器を知り合いへ紹介すると

自分へのキャッシュバックがあると言うのだ。

そしてその会社のシステムを淡々と説明していく。

 

(…これがマルチ商法だったと分かったのは後のことだった。)

 

不思議なことに話をずっと聞いていると

数十万騙されるかもしれないけど人生で1回だけなら

経験してもいいのではないかとすら思えてくるのだ。

 

しかし、このままでは契約まで持っていかれるんではないかと思った私は

上司が資料を取りに行ってる間に友人と話し合い

もし契約する気になったとしても一旦帰ってから考えると伝えることにした。

 

そうして車の中で家に帰るまでの1時間

友達と数十万ならいいけどすぐにはお金ないからどうしようかと話し合った。

 

当事者となった私は、

もしダメでもそこまでの痛手ではないと金銭感覚がマヒしていたのだ。

 

しかし、長く話しているとふと思った。

『怪しくない?』

傍から見ると気づくの遅いくらいだ。

そう思うとさっきまでの感覚は嘘のように思え

辞めておこうとすぐに手を引いた。

 

ここでこの話は終わりかと思ったら

なんと

その数か月後その会社が

マルチ商法での違反で業務停止とのニュースが流れたのだ。

 

あの時契約していたらいったいどうなっていたのだろうとすごく怖い思いをしたのを覚えている。

マルチ事態は違反ではないとのことだが勧誘目的を告知せずに事務所に連れていく行為が違反なのだという。

 

結局のところ10年以上たった今でもそのブラックライト的な第3世代バーコードは流行っていないようだ。

今では無駄なお金を使わなくてよかったとネタ話として話せることをありがたくすら思う。

 

そんな経験をしたこともあって怪しい儲け話は聞くことすら嫌厭してしまうのだ。

はたしてこの経験は私の人生において吉と出るのか凶と出るのか。

コメント